22


<>

この国の外交   寺嶋真一    2002/09/21

 

外交担当者の一挙手一投足を大衆が批判する。そして、外交が迷走する。「国民の意見を良く聞いて、、、、、」と言うことは、そういう意味であったか。この国の責任者には、国民の信頼というものがないのか。家畜に絶えず指示を与えるように、国の代表者にも指示が必要なのか。責任者個人の哲学を国民が把握しているのでなければ、たとえ国がひっくり返っても、その責任者などは見つけられない。 

183 文字 

 

 

難民対策           寺嶋真一    2002/09/20 

 

第1回難民対策連絡調整会議は、2002年8月7日に開催された。難民受入の問題は、言語、文化、宗教、習慣等の異なる人々とどのように共に暮らしていくのかという、日本社会の在り方にもかかわる問題でもある。人間は、言葉を使う動物である。考えるときの道具となる言語は人間にとって重要である。言語に欠陥があっては、折角の努力も水泡に帰すことになりかねない。人間は、理性的でなくてはならない。だから、理性判断に優れた能力を発揮する言語を選ぶ必要がある。それは英語でなくてはならない。 

234 文字 

 

 

首相のあるべき姿          寺嶋真一    2002/09/20

 

拉致事件に関して、安倍官房副長官が外務省の姿勢を批判した。小泉首相よ、隣国との関係について、一時の感情に囚われた行動をしてはならない。大切なものは、国民感情でも県民感情でもない。大切な自己の哲学を個人的な感情と引き換えにしてはならない。この国の行く末をしかと見つめて行動せよ。常に哲学を表明して挑戦する態度を示せ。「あるべき姿」を述べて相手の協調を求めよ。それが偉大な政治家の定めである。

我が国家の指導者は、目の前の景色を歌に詠む人であってはならない。感情を歌に詠んで満足する人間であってはならない。この世の「あるべき姿」を真面目に考える個人でなくてはならない。さもなければ、この国は相も変らぬ「ひよわな花」のまま止まることになる。

情治国家の民より

324 文字 

 

 

日本人の苦悩                寺嶋真一    2002/09/18

 

東京電力は、発電所長や本社幹部も関与した組織的な隠蔽(いんぺい)工作があったことを認め、トラブル隠しで社内処分を公表した。彼等は、会社の利益という序列判断を使っていて、法的規制という理性判断を使っていなかつた。それが、今となって、理性判断に基づく制裁を受ける羽目になっている。序列教育と、理性による制裁の乖離が苦悩となって日本人の上にのしかかっている。人間がなっていない。つまり、人づくりが出来ていない。日本人の期待される人間像は、未だに定まっていない。それを保持できない。開国の苦しみは、未だに解消されていない。 

257 文字 

 

 

人類の進歩   寺嶋真一    2002/09/18

 

日朝首脳会談において、金総書記は体面捨て、生き残りの試みを計ったものと見られる。生まれながらにして、対立の構図に組み込まれている人間は不幸である。だが、こうしたロメオとジュリエットの時代は、着実にこの地上から後退しつつある。英米が、絶えず中世風な社会に圧力をかけているからである。

140 文字 

 

 

A級戦犯に関する評価               寺嶋真一    2002/09/11

 

英米流に言えば、この地上においては Might is right. (力は正義なり)である。だから、自分が正義を示す為には、自分が力を持たなくてはならない。かような信念の下に努力して、米国は一国覇権主義を実現した。英国は、それを後押ししている。英米はこの地球を我が物にした。 

A級戦犯の人だって天皇を中心としたカミの国・日本のために戦った序列人間であり、同じ序列社会の人間が彼等を軽軽しく犯罪者にすべきではないと考えます。好きでA級戦犯になったわけではない。判断基準の違いのために英米にやられたのである。 参拝しろ!参拝するな!とか言う無哲学の議論はもうやめにしましょう。全国会議員で8月15日にA級戦犯に関する評価をレポートしていただきましょう。それでこそ平和を誓う願いにもなります。

靖国問題についてですが、8月15日終戦記念日に、中国の反対を機会に全国会議員と閣僚全員に過去の事柄に関して深い考察を促したい。靖国神社に参拝する議員連盟があり毎年参拝しているがこういう議員連盟の人たちには特に考察をお願いしたい。私は8月15日終戦記念日に過去の戦争に関する哲学を得ることこそ戦争犠牲者の死を無駄にしないことにもなる。再び戦争を起こすことのないように誓うことができる。これは党派に関係なく行なうべきことである。

549 文字 

 

 

日ハム・東電のこと     寺嶋真一    2002/09/09

 

日本ハム・東京電力など二重帳簿による不正が次々指摘されている。灰色の世界の中を正誤の光で照射したため、正誤がはっきりと見えるようになったのである。基準の立てられない社会は、不真面目な社会である。現実肯定主義者の日本人には信用がない。個人が尊敬されていない。国際社会において名誉ある地位を得たいという日本人の望みも絶たれている。 

日本人の欠陥は、一口で言えば、「浅薄」である。「上滑り」であり、「いいかげん」である。だが、なぜ日本人に、このような性格が形成されるかは説明を受けたことが無い。それで、私は自分自身の頭を使って考えてみた。エンロンの不正は個人主義の国の犯罪である。会社ぐるみの犯罪ではない。日ハム・東電の不正は序列主義の国の犯罪である。社員 (内の者)が序列益(自社の利益)の確保に躍起となった結果である。天皇を序列の中心に据えた神の国がひっくり返った時のようなものであろう。個人主義の解釈が不十分なわが国においては、正誤に関する問題を基準に照らし合わせて個人単位で捉える意識は極めて薄い。いわゆる「個人の利益」でないならば、「国のため」、「会社のため」であって、広く日本人社会のためと考えられる傾向にある。この意識が大量に犯罪者を生む温床となっている。

527 文字

 

 

高速道の建設   寺嶋真一    2002/08/28

 

結構と考えられる日本の姿に高速道路網が必要であると考えるならば、それを作る計画を立てたらよい。「あるべき姿」に近づく為に、現実に合った活動計画を立てればよい。不採算高速道の建設を凍結するのは良い考えである。資金が足りないのであれば、一時着工を見合わせたらよい。資金に見通しが付いたらなば、また再開すればよい。このようにして、親・子・孫の三代に亙って、倦まず弛まず道路建設を続けていれば、しまいには世界中の人が眼を見張るような結構な国土が完成する。

高速道に関して、政治家の考えているこの国の未来像は一致しているのやら、異なっているのやらハッキリしない。金の掛け損にならぬよう、今後も慎重に検討を続けなくてはならない。たかが、手段に関することなどで激論して、この国が迷走しないように気を付けなくてはならない。政治家に、小人達は必要でない。

367 文字 

 

 

地上の楽園       寺嶋真一    2002/08/27

 

物事にはいい面も悪い面もあります。朝鮮半島での日本の植民地経営もそうでしょう。「あるべき姿」を考察して、事実を正確に認識して、温故知新の方法により、歴史上の良い点を徐徐に伸ばし悪い点も徐徐に減らして行けば、わが国は限りなく地上の楽園に近づく事でしょう。

だが、日本人には論理学でいう二分法が出来ない。二分法が出来なければ、その基準となる「あるべき姿」の考察も必要がない。日本人には善悪の判断は難しい。かくして日本人の世界は善悪の世界にはならず、裏と表の社会になる。だから、日本人の成果は、世界の称賛を得られない。

255 文字 

 

  

人生の目的       寺嶋真一    2002/08/25

 

人生の目的は、人間の「あるべき姿」を追求することであり、この考察領域は日本人の苦手とする領域である。日本人は、これまで目的に関する議論を忘れてきた。「役に立つ」とは、手段に関することである。つまり、目的そのものではない。我々は、役に立つモノ作りに専念してきた。この方法で金を貯めた。手段ばかりを振り回していては、社会は迷走する。これから、日本人が世界の指導者となるためには、「あるべき姿」を世界に向けて公表し、外国人からも信頼を得る必要がある。 

222 文字