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思考パラダイムの逆転
99649 > 現実を直視することから頭を切り替える
寺嶋眞一  ( 68 静岡 無職 ) 05/10/24 AM00 【印刷用へ】

> 思考パラダイムの逆転
> 19119 現実を直視することから頭を切り替える
> 橋本正雄  ( 40代 香川 エンジニア ) 01/12/21 PM09 【印刷用へ】
> 現実を直視できない、したくないという倒錯思考を、ちょっとした言動に垣間見ることがある。

したくないという倒錯思考というのは、現実逃避のことですね。93309

> それは「出来ない自分」という現実を否定し、「出来る私」という幻想を作り出し、無意識に言動に出しているのだろう。

「出来ない自分」という現実を否定することはできませんね。82615
「出来る私」のことばかり考えると、「出来ない自分」はついに消えてなくなりますね。84116
丁度、「勝つ日本」のことばかり考えると、「負ける日本」が考えられなくなるようなものですね。
日本語には、現実構文しかないから、頭の中にある考えの内容を構文に入れると現実の内容は入る処がなく消滅します。86547 つまり、話にうつつ (現) を抜かしたことになります。82354
「出来る私」という教条的な内容を無意識に言動に出しているのでしょう。82285

> 例えば、何かをやろうとして出来なかった自分を否定するため、色々な条件や言い訳を考えてしまっている。
> そしてそれが無かったら出来たのにというように意識を組替えてしまう。

同感です。現実肯定主義ですね。「仕方がない」と考えることですね。諦観ですね。99524
日本の降伏に続いて、文部大臣・前田多門は、「我らに匪躬 (ひきゅう) の誠足らず報国の力乏しくて」敗戦した、と全国の校長に送った訓示で説明したといわれています。匪躬とは、わが身のためをかえりみないで君主または国家に忠節を尽くすことです。匪躬の誠は、頭の中で考えた内容で現実構文の内容とはなりえませんからね。すなわち、現実直視が妨げられていることになる。98465

>>又、現実を捨象した幻想観念が実現される訳もなく、全意識を統合し切れる訳がない。その限りで絶えず悩みが生じることにもなるが、悩み思考は倒錯思考の副産物であって、思考しても停止しても現実は何も変わらない。<<(四方勢至さん)

現実は何も変わらない。同感です。84819

> 日々の行動から全面的(現実直視の回路)に切り替えていかなくっちゃ。

切り替えには賛成ですが、現実直視の回路だけでは、現実直視はできないでしょうね。82476
形而上の考えを入れる未来構文を持つことが現実直視を可能にする根本的な解決法になるでしょうね。99510
思考形式に関係した問題は、言語的な考察を加えることが必要であると考えます。92935

> そして目の前にある状況を正確に見つめ、そこに欠乏や課題を見出してゆきたい。

欠乏や課題を見出してゆくためには、「あるべき姿」を内容とする未来構文をも考えに入れることが必要ではないでしょうか。98872
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活力再生需要を事業化する
99524 > 期待閉塞からの転換
寺嶋眞一  ( 68 静岡 無職 ) 05/10/21 PM10 【印刷用へ】

> 活力再生需要を事業化する
> 78177 期待閉塞からの転換
> 松本直也  ( 43 大阪 塾講師 ) 04/09/21 PM01 【印刷用へ】
> もしかすると現在の閉塞状態を生み出しているのは期待を素直に出せない期待閉塞状態が作り出してきたものかもしれないと感じます。
> 心の中で気付いてほしいと願っているだけの受身状態では期待も感じないし、それに応えることもできないです。
> しかし、そんなことに実は多くの人がまだ気付いていない、気付いていたとしても実行に移せていないのではないでしょうか。

人は意思があれば、能動的行為に出ることができる。82285
無意思であれば、受動的行為になる。93169
意思の内容は、未来構文の内容であるが、日本語には時制がなく、未来構文もない。82057
あるのは、現実構文 (現在構文) のみ。ナウな感じの発想法である。90820
だから、日本人には、意思決定が難しい。82242

おまけに、日本語には階称 (言葉遣い) があって「上と見るか、下と見るか」の判断なくしては発想できない。82023
受身形による発想の抑圧と、序列発想の教化による自己規制がかかり閉塞状態が作り出される。98953
日本語を話す人間にとって、これは自然なことである。98699
カレル・ヴァン・ウォルフレン (Karel van Wolferen) は、<日本/権力構造> (The Enigma of Japanese Power) の<文化にかこつけた権力>の中で下記の段落のように述べています。

抑圧や教化が日本人の振る舞いを決める要因であるという可能性については、日本人論の世界ではいっさい考慮されない。そこには宣伝活動のつよさがある。日本人論の見方からすれば、日本人が行動をみずから制限し”権利”を主張せずつねに上位にある者に服従するのは、それしか仕方がないからではなく、日本人であるから自然にそうする。日本人は自己を抑制したくなる特別な頭脳をもって生まれるかのように描かれるわけである。

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事実って、何?
99510 > Re> 事実とは
寺嶋眞一  ( 68 静岡 無職 ) 05/10/21 PM06 【印刷用へ】

> 事実って、何?
> 398 Re> 事実とは
> 玉川泰行 HP  ( 39 大阪 システム設計 ) 01/02/22 PM07 【印刷用へ】
>>実現論の序を読んで事実の定義に疑問を抱きました。事実は仮説などではなく、また進化することもなく、大げさに言うならば不変の真実・真理のことであり、たとえみんなが認めたからといってそれが事実であるかというと、必ずしもそうではないのです。<<

不変の真実・真理は、個人の世界観の内容でしょうね。83415
たとえみんなが認めたからといって、それが事実誤認でないとは言えないと考えます。94865

> 私たちは、人間が生きていくために、世界を理解する体系が、事実であり、それは何処までいっても厳密な意味では仮説でしかないと考えています。

世界観は個人に属するものであって、頭の中にある形而上の内容です。95609
世界観は、頭の外にある内容とは必ずしも同じにはならない。84032
だから、世界観には個人的な説明が必要になります。84641

> 今、私たちが天動説を誤りと言うのは簡単ですが、その時代に生きた人たちにとっては、有用な事実であり、知識だったのです。

天動説も個人の世界観です。外界の出来事を個人が読み取るときの方法の問題です。94200
事実に誤りはありません。だが、人間には事実誤認が避けられません。98352
もし、個人の世界観に変化が無いとするならば、科学にもこれ以上の進歩が期待できないと言うことになります。
カレル・ヴァン・ウォルフレン (Karel van Wolferen) は、<日本/権力構造> (The Enigma of Japanese Power) の<リアリティの管理>の中で下記の段落のように述べています。

政治的な方策のせいで、日本人は何世紀にもわたり、無形ながら非常に重要な文化的財産すなわち自由な議論の場を奪われてきた。非常に理路整然と考え、知的な発見をする日本人を筆者は個人的に知っているが、過去にも、多数の人が人間として当然の欲求に従って哲学的な思索をしたはずだ。だが、忘れてならない重要な点は、これらの人びとは自分ひとりだけの知的な世界を作り出さなければならなかったことである。日本に欠けていたのは、これらの人びとの思索をつなぎ合わせて、思考の枠組みとするという壮大な知的伝統であった。反論したり新しい論を加えようにも、哲学的な思索の秩序だった体系がなかったのである。論理的に秩序だった抽象概念の体系は現実を把握する長い間の知的努力の産物である。こうした知的なベースがないと、競合する証拠の実態、関連、重要さ、比重、均衡などを正確に把握できないのである。

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ガタガタの原因は、私権の衰弱と序列原理の崩壊
99474 > ベルトコンベア―に乗った日本人??
寺嶋眞一  ( 68 静岡 無職 ) 05/10/21 AM01 【印刷用へ】

> ガタガタの原因は、私権の衰弱と序列原理の崩壊
> 29670 ベルトコンベア―に乗った日本人??
> 西村知里  ( 23  学生 ) 02/04/29 PM08 【印刷用へ】
> ここ最近頻繁に、会社の上層部の不祥事や政治家の不祥事が取り上げられている。
> 一体日本の社会はどうなってしまうのだろうか。

伝統的習慣により「とかく、この世は無責任」なのでしょうね。84432

> まず会社の不祥事についても、政治の不祥事についても共通して言えることが、あまりにも周りの人間が状況を把握していないことである。
> 知っててしらを切っているのかは知らないが、皆が決まりきって(私は知りませんでした)と平気な顔で言っている。

不祥事について個人的な関わりを持ちたくないのかもしれませんね。皆が傍観者のような顔をしていますね。98752

> 秘密主義は日本古来のものなのかは知らないが、その上司の下で働いている社員は、今現在の自分の会社の状況を知らせてもらえる権利があると思うし、知ろうとする義務があると思う。

同感です。新しい社会に対する建設的な態度ですね。93494
だが、日本人には、「あるべき姿」を考える余地がないのが問題ですね。94775

> 現代の人々は、もっと自分の状況に疑問を持つべきだし、自分のしている事やこれからしようとしている事を、一度振り返って少し考えるという事をするべきではないかと思う。

同感です。昔ながらの無哲学・能天気ではどうにもならない。99101

> 今のままでは、ただ社会というベルトコンベア―に乗った1つのコマにすぎない人生で終わってしまうぞ!!

カレル・ヴァン・ウォルフレン (Karel van Wolferen) は、<日本/権力構造> (The Enigma of Japanese Power) の<支配する権利>の中で下記の段落のように述べています。

日本の管理者 (アドミニストレーター) は秘密主義の習慣に良心の呵責を感じる必要はない。この習慣は一般に受け入れられている。日本の現実の管理に適合するものだからである。”情報を知らされない”者もないがしろにされたと思う必要はない。もともと何も知らない市民だからである。政治の複雑さについて無知であったり、単純な考えを持つことは、日本人の理想とされた無垢の純真さの要 (かなめ) だと長年みなされてきたのである。
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閉塞の元凶は、個人主義
99448 > マスコミの個人主義
寺嶋眞一  ( 68 静岡 無職 ) 05/10/20 PM08 【印刷用へ】

> 閉塞の元凶は、個人主義
> 2038 マスコミの個人主義
> 内藤琢 HP  ( 24 京都 会社員 ) 01/03/23 PM11 【印刷用へ】
> 結局、今のマスコミは「あなたの意見はすばらしい。でも、僕の意見もすばらしい。みんなでお互いの意見を認めましょうね。」に終始し続ける。
> だから、「朝まで・・・」状態になる。

下手な長談義ですね。時間制限が必要でしょう。93557

> それが、本当に「相手を認める」ことになるんでしょうか。

発言者の質を吟味することも必要ですね。そうすれば、「相手を認める」ことになると考えられますね。99069

> 友人に何か相談して、「へ〜そうなんや。それはそれでいいんじゃない。」と言うのは、答えになってない。
> 「個人主義」と言う名の「全体主義」

全体主義とは、個人の一切の活動は、全体 (民族・国家) の存立・発展のために捧げられねばならぬというイディオロギーのもとに、個人主義・民主主義・自由主義に反対し、人民のあらゆる自由を抑圧するファシズムの立場および体制ではないでしょうか。97960

> 「多様な意見こそが素晴らしい」という「画一化された意見」
> マスコミは結局「個人主義」「個人」と言いながら、その中身に関してまったく触れようとしない。
> 本当に個人が全てならば、その中身こそが本質のはず。

同感です。中身が個人に対する興味の中心ですね。98352

> しかし、あらゆる関係から遊離した「個人」が、「人間」でいられるのか。

個人の世界観は、この世界のあらゆるものに関係ありますね。遊離はありません。95419

> 日本人、アメリカ人、イギリス人・・・・に共通するものがあったとしても、それらに先立つ「人間」なんて存在するのか。

日本人、アメリカ人、イギリス人・・・・に先立つ人間を考えることが大切ですね。
そうすれば、紛争地域での人道支援も可能になります。82057

> そんな恐ろしいものを見たことがない。

段々そうした時代がやって来ると考えられます。98820

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その他(国家時代)
99241 > 日本人がヤクザが好きな理由2 観念としてのヤクザ、社会のヤクザ化
寺嶋眞一  ( 68 静岡 無職 ) 05/10/17 AM11 【印刷用へ】

> その他(国家時代)
> 21780 日本人がヤクザが好きな理由2 観念としてのヤクザ、社会のヤクザ化
> 阪本剛 HP  ( 28 千葉 SE ) 02/01/23 AM02 【印刷用へ】
> 明治末から大正、昭和十年代へかけて保守政治家や軍人などのあいだでヤクザの任侠をたたえ、ヤクザ物を奨励するようになると、ヤクザ物は精神主義的になって任侠の精神を多く語るようになる。

日本人の精神主義は危険ですね。82735
精神は、日本文の中では空理空論となり役に立たない。82285
それは、日本語では現実離れをした内容は、現実構文の内容にはなりにくいからです。98872
精神を語る人は、現実直視ができないので、思考停止の状態に陥っている。98752
精神は、客観的な実況放送でも現状報告の内容でもない。「それ、嘘、本当?」の嘘に当たる。98892
カレル・ヴァン・ウォルフレン (Karel van Wolferen) は、<日本/権力構造> (The Enigma of Japanese Power) の<宗教としての<システム>>の中で下記の段落のように述べています。

日本人を戦争に導いた将校達は、いわずもがなであるが、思考を停止していた。陸軍士官学校がつくりあげた将校たちは、精神による物質界の支配、すなわち”精神主義”を旨とし、論理的な思考は無視するように教えられた。彼らの大部分が現実との接触がなく、病的に自己を過信していた。陸軍大臣 (後に文部大臣) 荒木貞夫の親友だった小林順一郎陸軍大佐は、その著書『陸軍の根本改造』の中で、”物質的なもの”に頼りすぎることが日本の陸軍の魂を堕落させると考える同僚を批判している。”純粋な日本人”の特性ゆえに日本人は能力的に優れているという信念は、1939年の満蒙国境でのノモンハン事件の後でさえ生きのこった。このとき、日本人の優れた戦闘の精神にかけて闘えという上官の命令で、17000人以上の関東軍兵士が「人海戦」で戦死した。ソ連の優れた機械化部隊と優れた戦略的技術と衝突したのである。この初期の悲惨な敗北は極秘にされて、日本の一般国民には知らされなかった。

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学者や政治家やマスコミが答えを出せないのは、何で?
99205 > 答えを出せば自分が困るから
寺嶋眞一  ( 68 静岡 無職 ) 05/10/16 PM06 【印刷用へ】

> 学者や政治家やマスコミが答えを出せないのは、何で?
> 82246 答えを出せば自分が困るから
> 勝間正樹  ( 32 高知 塾講師 ) 04/12/08 PM01 【印刷用へ】
> 実は、学者や政治家やマスコミは答えを出せないのではなく、「答えを出さない」のではないか、と最近思うようになりました。答えを出すのが仕事の彼らにとって、答えを出してしまえば、メシの種を失うことになります。答えを出さず「ああでもない、こうでもない」と考える振りをしてさえいれば、やっていけるわけです。もちろん、実際に答えを出すことが困難を極める問題もあるでしょうが、いづれにしても、「答えを出す」ことが彼らにとって第一ではないということです。極論すれば、答えなんてどうでもよく、むしろ難課題ほど格好の「食い扶持」と思っているのではないでしょうか。

何事も必要の無いことは、やる気が起こらないでしょうね。98892
政治責任の中枢がないので、責任者が見つからない。93836
問題を解決する責任者が見当たらないので、責任を持った解決ができない。98652
とかく、この世は無責任と言うことか。84432
カレル・ヴァン・ウォルフレン (Karel van Wolferen) は、<日本・権力構造> (The Enigma of Japanese Power) の<日本語文庫新版への序文>の中で下記の段落のように述べています。

私が日本の権力構造の基本的欠陥と考えるものの原因と結果をあきらかにしようと努めた。その欠陥とは、政治責任の中枢がないことである。日本が外の世界との間にかかえる諸問題も、国内における積年の不満にしても、元をたどれば結局、この欠陥にゆきつく。ところが、この欠陥に正確な診断を下し、それを除去する対策をたてることは、権力を握る官僚の地位を激しく脅かすのである。

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プロ(学者・官僚・政治家・マスコミ)による観念支配こそ、時代閉塞の元凶
99195 > 誰も選んだ覚えの無い特権階級は要らない
寺嶋眞一  ( 68 静岡 無職 ) 05/10/16 AM09 【印刷用へ】

> プロ(学者・官僚・政治家・マスコミ)による観念支配こそ、時代閉塞の元凶
> 33146 誰も選んだ覚えの無い特権階級は要らない
> 麻丘東出 HP  ( 41 兵庫 環境コンサルタント ) 02/06/09 AM01 【印刷用へ】
> 例えば、誰しもが多かれ少なかれ日常の仕事の中で疑問に感じながら見過ごしてきた1つに“行政指導や通達等”というものがあります。
今まではこの行政指導や通達については仕方がない当たり前のことのように思っていましたが、これは、官僚が、誰も認めた覚えの無い特権をあたかも当たり前のように行使していることではないでしょうか。
> なぜなら、官僚達は、自らつくった法律を当の本人が解釈をおこなうといった権限によって、行政指導や通達や許認可権などを駆使し、企業の活動をあれこれ規制できる生産と流通のコントロールシステムを操つることができるのです。
> なぜ、誰も選んだ覚えのない者にこのような権力が当たり前のように存在しているのか?

「誰も選んだ覚えのない者に、、、、。」同感です。95320
あいまいな法の陰に隠れて官僚が権力を行使して有権者を規制する。209
これが、我が国の唯一の規制システム・権力の行使である。8985
考える専門家に有権者が従うのでは、逆さまの民主主義ですね。98795
意思のはっきりと捉えられない社会では、民主的な個人選びが難しい。82123
指導者の個人を入れ替えて、社会の方向転換を計ることも難しい。61185
カレル・ヴァン・ウォルフレン (Karel van Wolferen) は、<日本・権力構造> (The Enigma of Japanese Power) の<日本語文庫新版への序文>の中で下記の段落のように述べています。

日本の権力構造への私の分析が特に日本の政府高官の怒りを買った理由は、システム中最大の権力者である官僚は、彼らが権力を行使している事実を否定するばかりか、日本においては権力の行使は重要でないとまで言っているからである。日本の統治システムを支える神話によると、日本ではそもそも権力を行使する必要さえないという。ここで言う神話については、そのいくつかの部分は、日本の政治を説明するときにきまってもちだされる主要な概念、たとえば「コンセンサス・デモクラシー(集団的合意による民主主義)」とか、いうところの集団の和を保つための日本人特有の才能という有力な概念に慣れ親しんだ者なら誰でも知っている。本書は、日本社会で権力の行使の重要性を否定するこれらの有力概念に真っ向から対決をいどんでいる。日本人には生来、社会調和がそなわっているといたるところで語られることは、社会に非常に有害な不調和が存在するという事実を覆い隠すものだと私は考える。また、日本の官僚には、尋ねもしないで国民大衆が何を欲しているかを知る能力があるという説が正しいとは思えない。こういうわけで本書は、日本における権力の正体を隠蔽していると私には見える、広く流布された国家的プロパガンダの土台を突き崩すものである。

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その他(社会統合)
99152 > 熔融し始めた二重構造
寺嶋眞一  ( 68 静岡 無職 ) 05/10/15 PM09 【印刷用へ】

> その他(社会統合)
> 38027 熔融し始めた二重構造
> 田村飛鳥  ( 26 京都 会社員 ) 02/08/17 AM00 【印刷用へ】
> これまでのマスコミは、旧観念に基づく私権フレームの中でしか語れなかった。そして、発信される言葉も、当然の事ながら旧観念。
> 旧観念であるがゆえに、何も新しいことは言えないので、ごまかしの代償充足で、人々を煙に巻く。この思考の二重構造がよりわかりにくくする。考えてみれば、私権時代の追々の出来事は、建て前(代償充足)が多かったのだろう。誰も、本音でものを言っていなかったような気がする。

建て前も本音も現実の内容です。現実構文 (現在構文) の内容です。だが、どちらも正確な現実直視にはならず欺瞞になる。98795
建て前と本音の二重構造は二重基準になり、他人の信頼は得られませんね。本人の自信はどんなものか。93381
本音と建て前の内容が大きくくいちがっている場合にはどうなるのでしょう。83850
建て前と本音の二重構造では、我が国の政治不信は解消できないでしょうね。81798
人々の未来に関する不安は永久に解消されないでしょう。97794

> ここるいネットで議論されている事実に基づいた本音の議論こそ、未来絵図が描かれていくような感覚を覚えます。

日本語には、未来構文がありません。 81994
未来絵図は、未来構文を使わないと明確にならないと思いますが、どうでしょうか。82057
本音は、現実構文 (現在構文) の内容です。
現実は移ろう。現実の内容は未来永劫の内容にはなりえない。82285
基準がなければ判断できず、判断がなければ話は取り留めのないものになる。97960
つまり、話しても何にもならないものになる。82354
カレル・ヴァン・ウォルフレン (Karel van Wolferen) は、<日本・権力構造> (The Enigma of Japanese Power) の<日本語文庫新版への序文>の中で下記の段落のように述べています。

戦後日本の有名な経済の成功にしても、その成果は消費者より生産者にいってしまった。こうしたことに思いを巡らせた多くの日本人は、何かが根本的におかしいと考えるようになった。しかし彼らも、そして政治エリートたちも、変革のイニシアチブをとるべきであるのに、こうした望ましくない結果を生み出した張本人たる政治のリアリティが本当はどんな構造をしているかが十分に理解しきれていないために、思うように動けないのだ。日本の官僚たちは、自分の活動分野内のことであれば、本音と建て前を好んで語ることに私はしばしば驚かされた (これは自己の内面を告白したいという人類共通の要求なのだろう)。ところがその彼らが、他分野の活動に本音と建て前が大きくくいちがっているという話を聞かされると心底驚くことがある。これには私も驚いてしまう。日本の政治改革派とその同調者たちは恐るべき秘密と欺瞞の山に取り組まなくてはいけないのだ。

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東洋と西洋
99101 > 我々の中に潜む「官僚」的根性が滅亡を招いた
寺嶋眞一  ( 68 静岡 無職 ) 05/10/14 PM08 【印刷用へ】

> その他(国家時代)
> 34320 我々の中に潜む「官僚」的根性が滅亡を招いた
> 阪本剛  HP ( 28 千葉 SE ) 02/06/22 AM02 【印刷用へ】
> ◆限定領域への埋没が滅亡を招いた
> 我々は、官僚や政治家のことを馬鹿にすることに慣れてきたけれども、ただ、自分のことだけを考えていればよい、と考える、「官僚」的根性の点では、本質的に変わらなかったのではないか?
> 思えば、この「るいネット」の会議室の名前を見ると、男も女も、教師も、サラリーマンも、農民も、学者も、官僚も政治家も、みな自分の権限の範囲で「一所懸命」してきた。
> が、言い換えればそれは単に限定された領域に埋没してきたことを、「良し」としてきたにすぎない。そして、その結果として、滅亡の危機を招いたのではないか。
> 我々自身の中にある、「一所懸命」的根性、「官僚」的根性を駆逐しないかぎり、真の社会変革はあり得ないのではないだろうか。

「一所懸命」的根性、「官僚」的根性が欠陥を露呈したのは、我々自身の中にある無哲学・能天気のためではないでしょうか。82478
我々の究極の目的が空っぽで、「一所懸命」的根性、「官僚」的根性といった手段が目的化されている。無目的の励みがものの哀れを誘っている。83954
日本語には、現実構文 (現在構文) しかないので、本来、現実の外に置くべき観点を現実の中に置くことになる。すると、現実はさまざまである。観点もさまざまになる。横並びの比較となって確かなものは得られない。92653
究極の目的を未来構文の中に置けば、個人の観点は一義に定まる。だが、日本人にはこの真似はできない。84217

カレル・ヴァン・ウォルフレン (Karel van Wolferen) は、<日本/権力構造の謎> (The Enigma of Japanese Power) の中の<”ジャパン・プロブレム”>で下記の段落のように述べています。

他のアジアを詳しく見ても、日本ほど”リアリティの管理”がおこなわれている国はほかにないということである。このことは政治的に重要な意味をもつ。支配的な地位にある日本人は、他の日本人や外国人に”事実”や真意を説明するのに、観点をある現実から別の現実へと実に機敏に変える。相手が理を尽くして主張してくると、観点を枠組ごとがらりと変えて論じることで逆襲できるわけである。そして、そこで議論は行き詰まって終わりになる。日本では、こうして巧みに論を操るのが、地位が上の者や強者の特権であり、意見を通す常套手段になっている。
ところが国際的なやりとりにおいては、この戦術は、理論的に話を進めようとする西洋人を時として憤慨させる。そして、日本人と議論をするのは不可能、という結論にもなってしまう。だから、外国人が日本人と話し合う場合には、彼らがひじょうに巧みにありもしないことを引き合いに出して言いくるめる論法を使うということを、充分に承知しておかなければならない。
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