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変革の時 寺嶋真一 2002/04/23
戦没者の死を無駄にしないという事は、その死に哲学的考察を加え、今後どうあるべきかを詳しく理解する事である。靖国参拝の真意を後ほど述べる事ではない。
「棺をおおいて名定まる」といわれているが、小泉純一郎首相のA級戦犯に対する評価はどのようなものであるか。これは、内外の皆さんの知りたがっていることである。
学力低下が叫ばれている折から、太平洋戦争の成り行きなど幾ら暗記しても無駄な事である。危急に臨んで哲学なしでは、どう対処したらよいかが判断できないからである。 勉強の仕方を変えないと、生活にゆとりなど出ない。
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課題の評価 寺嶋真一 2002/04/22
小泉純一郎首相は「今日の日本の平和と繁栄は、戦争によって尊い命を犠牲にした方々の (犠牲の) 上に成り立っている。政治家として一番大事なことは、この平和と繁栄を維持、発展させる事と、二度と戦争を起こさないことだ。そういう意味をこめて参拝した」と言う。だが、「いかなる形式でも、いかなる時でも、日本の指導者がA級戦犯のまつられている靖国神社に参拝することには断固 反対である」とか「(首相が) 誰でも負担感無く参拝できる施設を検討するとしながら、急に参拝したことは極めて遺憾なことだ」という外国首脳の意見には答えていない。靖国神社とA級戦犯に関する首相の説明がないからである。この説明が、全てに優先する国際課題であると考える。
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成田の新滑走路 寺嶋真一 2002/04/20
成田で、4月18日から新滑走路供用を始めたが、異例だらけの第2の開港となるようだ。国交省の幹部は「高まる航空需要に日本の空港は対応できておらず、待ったなしの状態。恥ずかしいが、仕方がない」と話したというが、この国の代議士の意見はどうであろうか。この国の「あるべき姿」を有権者に示す事は出来ないのか。結構な国とは、どのような国を指すのであろうか。
イギリス人が言っていた。「日本では、個人は全体のために犠牲を払うのだと聞いて来た。だが、実際には、自由に言わせたら、日本人は各人が犠牲どころか勝手なことばかり言っている」と。この貴重な指摘を日本人のどうにもならない性質と考えていることが、我々の最大の欠陥である。
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秘書制度の透明性 寺嶋真一 2002/04/18
毎日新聞は4月5日、衆参両院の全国会議員を対象に実施した秘書制度に関するアンケート調査の結果をまとめた。主な党派別の回答率は自民46%、民主78%、公明94%、共産93%、自由73%、社民54%、保守50%――だった。政策秘書給与流用疑惑など公設秘書をめぐる問題が相次いでいるので、各党ともに、ぜひとも今回の調査の透明性を100% に高めるよう努力しよう。
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機密費のこと 寺嶋真一 2002/04/16
本来、機密費は公開すべきものではない。まつたくその通りである。問題は、公設秘書問題にも見られるように、機密費であるかどうかも見分けられないような判断力の鈍い議員が大勢見受けられることである。この際、それを見分けられる議員に内部を調べてもらい、不正を公表すべきである。今隠しても、隠した不正は後の世に必ず判明する。
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透明な政治を望む 寺嶋真一 2002/04/11
鈴木宗男議員の問題から今まで隠されてきた秘書の給与の問題などが次々と出てきています。辻元元議員の給与問題に関しては辻元氏が嘘の発言をしたということを私はよくないことと思います。しかし、なぜ今出るのかということも疑問に思います。ちょうど辻元氏が鈴木氏の証人喚問で勢いよく質問した後にでてきました。これは、議員つぶしではないかとみられます。週刊誌に情報を流したりして、悪いことを正すのは大事です。だが、策士というのか、やりかたが汚いと思うのです。辻元氏は結果的に辞職なされました。今は田中真紀子議員にも疑惑が出てきています。国会の中で発言が厳しい議員がつぶされているようです。不正議員から非難されることは、誰しもいやなことです。政治家皆が名義借りや給与を私的に流用しているのであれば、これを機会に全てを調査すべきだと思います。
法の下に平等です。一部の議員だけが改めるのではなく、全ての議員が改めるべきです。不透明な政治活動ではなく透明度の高い政治をしてほしいのです。ですから、ここで全ての議員の方々も説明責任を果たしてください。それが政治家の義務です。理想社会に向かう為の税金の使い方を考えてください。
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忙しさの軽減 寺嶋真一 2002/04/10
事ある毎に疑惑の議員に対して有権者は「潔く辞職してけじめをつけろ」と大合唱する。進退のことは議員本人に任せておけば良い。しつこく相手に迫る必要などない。自分の意思で辞職したのでは、お手盛り判断と言うことになる。疑惑の全貌など明らかにされていない。それよりも、議員は自分自身の「あるべき姿」に関する自己主張をしたら良い。不正の証拠を自らあげて、基準に照らし合わせた結論を公表すべきである。それが司直の努めであるとするならば、議員は本来の業務の方に立ち返って専心すべきである。そうすれば、議員の忙しさもだいぶ軽減される。
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精神的な拒否反応 寺嶋真一さん 公務員 2002年4月6日 投稿
中学に入学したら英語の授業時間があって、教科書に 'Jack and Betty' を使った。日本で勉強していた時は、ずいぶんハイカラな言葉であると思ったが、アメリカに行ってみると、英語はありふれた言葉であった。当たり前の言語であって、地球の中心となる言語として考えられているようであった。かつては、アメリカの一部であった沖縄でも、英語は普及していない。日本も、ラテン・アメリカ諸国と同様に、アングロ・サクソンのメンタリティ (考え方) には精神的な拒否反応を示す民族なのであろう。235 文字
時間感覚のこと 寺嶋真一さん 公務員 2002年4月3日 投稿
日本人には、今いるところは分っていても、行くべきところは分っていない。現今の田中真紀子・小泉純一郎人気も、戦前の東条英機人気と似たようなものである。彼等は、キャッチフレーズ政治家とも言うべき人たちで、自己の哲学が無い。哲学とは、現在あることとは別次元の考えの内容である。日本人は、兎角、今いるところの事だけを喋りがちであるが、英米人は、哲学をも喋る。政治家は、今いる所と行くべき所 (新しい世界) の両世界を語る必要がある。英米人の考えは、そのようになっている。インド人の時間は、過去・現在・未来をくるりぐるりと果てしなく回っている。英米人は、一直線である。文明開化である。日本人は、一点にあって動かない。瞬間・刹那が永遠である。313 文字
進退問題 (1) 寺嶋真一さん 公務員 2002年3月26日 投稿
3月25日夜のTBSテレビでの辻元清美・社民党政審会長は次の如く発言した。進退問題について、辞めるんやったら、何かをして辞めたい。ハラは決めてるが、「加藤(紘一氏)、鈴木(宗男氏)を引き連れて辞めたる」とかいろんなことを思う。「潔く辞めます」で、それで政治が変わるのかと思い悩んでいる。辻元・加藤・鈴木の3名が辞職して政治が変わるなどと思っている人は一人もいない。だが、議会浄化は有権者の努めであることを強く申し上げたい。議員辞職など社会的に見れば小さな一歩に過ぎないが、議会浄化は親子・孫の代をかけても成し遂げなくてはならない我々社会の大目標の一つである。ぜひ、辻元議員にも有権者としての努力をお願いしたい。305 文字