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同じ船に乗っている認識でテロ対応策にのぞむ 寺嶋真一さん 公務員 2001年10月25日 投稿
イギリスの元首相チャーチルは「外交安全保障政策は8割はコモンセンス、2割はニュアンスの差だ」と言いました。これは二大政党制のイギリス政治で政権交代があっても継続性が維持されることを強調した言葉です。その意味で、同時多発テロへの対応策は国益に関わる問題です。国際社会の協力関係をどのように築き、日本国民が関わっていくのか、「日本という同じ船に乗っているのだ」という一億一心の認識で考えていかなければなりません。「良いと悪いは、人・人によって違う」考えでは、やっていけない。 仮に、日本がこのような同時多発テロを受けた場合に、国際社会からどのように協力を取り付けるのかという「貸し借り」の問題として考えると、自ずととるべき立場はわかるはずです。最後に態度の問題について論ずると、政府の思いついたことは何でも賛成しなければならないわけではない。言うべき事はきちんと言い、批判すべき事はきちんと批判し、日本が間違った路線を歩まないような努力をするのが正しい人間の役割なのです。433 文字
人々が協働する『環の国』づくり 寺嶋真一さん 公務員 2001年10月24日 投稿
環境教育・学習は、持続可能な社会の実現に向けて、一人ひとりが環境倫理を体得し、実践につなげることを目指すものです。「神も仏も無かりけり」と言った無神論者の世の中にありながら、日本人は「良いと悪いは、人によって違う」と、あたかもお互いに異教徒であるかの如くに言い争いをする。モノの豊かさから心の豊かさへ、公共の精神・中庸の精神のかん養、人間中心から生命中心へ、少欲知足、次世代にツケを回さない、このような環境倫理が社会の共通認識となるよう努めていくことが必要です。 231 文字
辛抱 寺嶋真一さん 公務員 2001年10月23日 投稿
今回のテロ対策法案は確かに矛盾はしています。それは憲法解釈や憲法自体に問題があるからです。この一部が全部で無責任、無思慮なマスコミ、政党やその支持者から馬鹿げた「突っつき」を受けています。しかしどの道「筋道立った急な変革」はこの国には無理でしょう。今は日本の迷走的生き方と考え、たとえ矛盾があっても成立させる立場であって欲しいです。ある程度の教育を受けている米国の友人たちから日本は馬鹿にされています。例え少しづつでも「名誉ある国の誇り高き国民」に近づきたいと望むならば、確かに「血で勘定を払う」様な行為は非人間的です。しかし日本人にはあまりにも「理性に欠けている」ものが多すぎると思います。本当に愛する国(国土、自然、文化、家族、友人)を守るためならば自分も自分の子供たちも徴兵を受けるのもやむを得ない。こうした事態が将来起きるかもしれません。その時になって大好きなお念仏だけ唱えても仕方がないと思います。少しづつでも日本を正しい方向に変えます。真の安全保障とはその国のいざというときの覚悟、決意が他国に明確に感じ取れる事だと思います。469 文字
カミ頼み 寺嶋真一さん 公務員 2001年10月23日 投稿
小泉内閣発足以来、その一挙手一投足を注視してきた。しかし、ハンセン病対応以外には何もできないまま今日に至っている。この危機的な状況下、そんなに時間をかけている余裕などない。しかし、首相は、何が悪いか、どう変わればよいのか、その重要性を公言していながら、実際には何もやっていない。それは、歌詠みであるからだ。希望的観測を述べて、その雰囲気に酔う。古代色豊かな政 (まつりごと) と、その時のカミ頼みじゃ。だから、まやかしの政治手法となる。216 文字
憂国 (2) 寺嶋真一さん 公務員 2001年10月21日 投稿
10月18日テロ関連法案が成立しました。今まで、与野党は様々な局面で、憲法違反かそうでないか、激しく議論してきました。今回のテロ対策法の成立に対してはどうだったのでしょうか。国家を指導する方々が、国家と国民の基本である、憲法を無視し、あまつさえ政府は信任された時点で、その程度の裁量権は認められていると発言しております。この発言は果たして、民主主義国家の首班である人物の発言として、妥当なものなのでしょうか。日本人の場合、基準を持って現実を批判することも可能であるが、逆に、現実を持って基準を批判することもできる。このおかしな論理により、矛盾を矛盾として捉える力も無い。日本人相手には正邪・正誤を論じても埒があかない。議論しても決着がつかない。そこで、議論はそそくさと片付けて、伝統的な歌合せ・数合わせを始めることになる。危機に際して、時代の閉塞感を感じている日本人は多い。387 文字
道徳に関する研究 寺嶋真一さん 公務員 2001年10月20日 投稿
今回の米国で起きた同時多発テロでは、インターネットで航空チケットを手に入れて、国境を越えて送金し、携帯電話で指示を出していた。物質に対する価値観は、英米人も、日本人も、回教徒も同じと見える。しかし、道徳に関する価値観を一致させることは難しい。早急に、この方面の研究がなされるべきである。143 文字
恣意的な人たち 寺嶋真一さん 公務員 2001年10月16日 投稿
日本政府が集団的自衛権の行使のことを真正面から論ぜず、新しい憲法解釈を国民に明示することなく、人道支援あるいは国際協力という名の装飾を施して新法を通そうとしていることは、国民を欺く以外の何ものでもありません。要するに、日本政府はあるべき姿に関する文章を示すのが苦手で、成り行きを述べるナウな感じの法案を提出するのである。道理を打ち立てようとしているのではなくて、時の流れを描写しようとしているのである。哲学者と歌詠みの違いであると考えられる。歌詠みは、恣意的なのである。235 文字
意見のなさ 寺嶋真一さん 公務員 2001年10月14日 投稿
米国の同時多発テロに関して、2001年9月28日の京都新聞に「ショー・ザ・フラッグ」(日章旗を掲げろ)と出ていた。さっそく、'Show the flag.' を辞書で引いてみると、熟語で「 立場をハッキリさせる」と書いてあった。国際試合で、柔道の審判員が判定用の旗を掲げるようなことなのであろう。あれから一月経った今日でも、「日本は、主権国家である」とか「アメリカが、ああしろこうしろと言うのは正しくない」「日本自身が考えて決めること」「傍観者ではいけない」「我々自身の問題である」などの意見が米国大使や、わが国の国会議員の間から多く出ている。これらの意見を聞くにつけても、私が一番危険に感じていることは、日本人個人の意見の無さである。国際テロをいかにして終焉に導くかという方策である。まるで、御用聞きのようにわが国の役割を各国首脳に聞いて歩くのを働きとしているのでは、とても日本人自身が望んでいるような国際社会の指導者にはなれない。413 文字
進歩に追いつけ 寺嶋真一さん 公務員 2001年10月14日 投稿
政治家の中には、日本が米国と共同の価値観を持っていることを強調する人もいるが、この考えはほどほどにしておいた方がよい。日本語の役割である実況放送の内容からは、このことは明らかにならない。しかしながら、国連中心主義のお題目の一つ覚えだけで我が国人が国連の指導者になれるものであろうか。人類は、宗教の原理を打ち立てて、苦労をしてここまでやって来た。だが今や宗教改革を経ずして、原理主義的な生き方だけでは、時代の進歩に追いついてゆけなくなった。英米は、宗教改革という手荒な修正を通して息を吹き返し、さらに清教徒的の励みを追求することによりますます現実支配を強めている。我々も回教徒も、彼らの作用原理を理解し取り入れなくてはならない。313 文字
留学生のこと 寺嶋真一さん 公務員 2001年10月13日 投稿
国費留学生は新規受入れが30人増の5,015人。 私費留学生については、留学生は550人減の10,300人。 この報告に接して10月11日留学生等特別委員会に出席した国会議員からは、「留学生が日本に留学して良かったと思えるようにすることが重要」との意見を述べたとのことである。この程度の意見で、留学生が増えるとでも思っているのか。教育は、言わずと知れた未来への投資である。過去を見れば現在の様相が理解可能となり、現在を精査すれば未来の予測はつくものである。国際社会における、これまでの日本留学生の卒業後の活躍ぶりを丹念に追跡調査してみる必要がある。それから、英米のそれと比較検討して、その結果が真の「良かった」を決めることになる。国際社会での活躍には、まず英会話と英米文化の理解が欠かせないものであることが判明されるであろう。361 文字