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人間教育の表れ 寺嶋真一さん 公務員 2002年1月20日 投稿
人間教育の表れ子供の持つ恣意は、やがて大人の持つ意思に変わる。これを助けるのが英米人の人間教育であるとすれば、何時までも恣意の段階に留まりそれを抑制して行くのが日本人の人間教育であるといえる。日本人は、恣意を抑えてこれを無私・滅私とする。やがて、恣意の能動は抑えられて、受動的なさせられ体験が脳裏を支配するようになる。「、、、に何と思われるか」「、、、せざるを得ない苦しい立場に追い込まれた」など、受身形により自己の行為を正当化しようと心がけるようになる。能動であれば責任感が出る。受動では、当然のことながら自己責任は無く、「兎角、この世は無責任」となる。何かトラブルがあれば、有権者は被害者意識を丸出しにする。世界は、近年めまぐるしく変化しているが、待ちの政治の指導者はその意思決定が遅れる。受動的行為者であれば、偏に他にすがるよりない。円安・アメリカ頼みか。精神的な自主性・自立性は我が国民には望み薄なようである。402 文字
国立大学の独立法人化の次に来る問題 寺嶋真一さん 公務員 2002年1月17日 投稿
国立大学の独立法人化の次に来る問題文部科学省が役人を通して学内の学者達に要求してくる理不尽については抗し難いが、学者仲間だけで決められる事に関しても理が通らないのは情けない事実である。こうした事柄を見過ごしている限り、国・公立の大学が独立法人化・私立化されたとしても、学問・教育の能率は上がらないことは目に見えている。142 文字
実況放送用の言葉 寺嶋真一さん 公務員 2002年1月11日 投稿
実況放送用の言葉 大工道具がちょうな、かんなであるように、考える為の道具は言語である。日本語のような実況放送用の言葉で話をすると、ただ事実だけを論評抜きで伝えるものとなる。発言者は、ただ眼前の事実にのみ気を奪われて自分の洞察力を養う暇がない。無哲学であって、能天気だということである。英米人から「あなたの意見は何ですか」と尋ねられたときには、意見がなくて答えようも無い。だから、英米人にはプラスになる奉仕活動も、日本人には滅私奉公となる可能性がある。我々は、こうした考えの領域の存在することを知らなくてはならない。言論の自由ということは、意見・意思を自由に言う事ができる状態である。日本人には、意見・意思がなくて恣意 (私意・我儘・身勝手) がある。恣意は、何処の国でも認められていない。この意味では、世界は滅私である。日本人が、言論の自由の受け入れを躊躇するのは、自由を恣意の解禁と誤解しているからである。393 文字
国造りのアイディア 寺嶋真一さん 公務員 2002年1月6日 投稿
国造りのアイディア「不況だから、個人に金を使わせろ。個人は金を持っているから。」という短絡的発言では、大衆は動かない。これは、危ない時に、業者救済のためと称して安全宣言を出すようなもので、ご都合主義にも程がある。子供の教育に金を出すのは、子供の将来に希望を託してのことである。この国の将来に希望を託すに値する建設計画など、政治家の口から聞いたことがない。この国には、何でもあるが、ただ希望だけが無いとは本当の事である。子の代、孫の代をかけても達成したい結構な国造りのアイディアを考えよう。235 文字
日本的なこと 寺嶋真一 2002/01/04
「あるべき姿」のない人たちには「下らないこと」などない。実況放送型の文章は味気ないもので、人間味の無いものになる。主観を入れれば、話に筋が通らないから脱線する。日本政府はダッカ事件でテロに屈した苦い経験をもつ。
ジャーナリストは、何でもかんでも書きまくる。これを、自由と心得ている。自由の履き違えである。都市などが無秩序に周辺に広がるのをスプロール現象というが、日本人の考えには、このスプロール現象が見られる。夢を描く時には、日本画のように、周りに余白を残さないようにした方がよい。余白ばかりが大きい絵は、局所的なことばかりが見えてくる。グローバル、ユニバーサルの考えを取り入れるべきである。295 文字
「世の中は,,,,,,」の形式 寺嶋真一 2001/12/27
日本語には,時制がない。英米人には,いたって当然考えられる「今あること」と,「行く先々のこと」とが日本人の頭の中でごっちゃになる。未来を現在と区別することが,日本人にとっては難行苦行の末に辿り着く悟りの境地にもなりかねない。未来形で自分の意見を語る。だから,未来形がなければ,自分自身の意見が語れない。意見のない人達が相手の意見に興味を持ったり交換しあったりすることはない。現在形で事実を描写する。だから現在形しかないならば, 人々は意見を求められた時に「世の中は,,,,,,」の形式で現状を述べることになる。 254 文字
子供と大人 寺嶋真一 2001/12/27
恣意に諦観を加えて自発性を抑制するのが、日本人の人間の育て方である。そのために、序列修業が行なわれてきた。英米の子供が厳しく躾られるのは、恣意による行動を抑制するための調教である。理性判断ができるようになれば、この調教も必要なくなる。自発性を抑制された大人は滅私奉公に適している。わが国では、役人の信頼は高い。理性判断のない日本人がいつまでも12歳に見えるのはこのためである。 188 文字
立身のこと 寺嶋真一 2001/12/27
個人主義とは、個人を立てること、即ち、個人の意見を立てることである。それにしても、わが国の伝統に従っていくら励んでも、容易に身が立たないのは、どうしたわけであろうか。身の立て方は、民族によって違う。それは、個人主義は、英米人の身の立て方であるからである。日本人は「それは、理屈だ」と言って話し手を相手にしない。実況放送型の言語で考えれば、理屈は作り物であって、この世に実在するものではない。そう信じていれば、人は能天気となる。能天気の人が大学に入ってもやることがないので退屈人間となる。それで、わが国の大学の教養部は崩壊した。個人主義には、英米人の考え方が必要である。 284 文字
知的環境の改善 寺嶋真一 2001/12/26
日本人は、「世の中は、、、、」の話し合いが好きである。素人談義を始め、その中での専門家の役割を果たそうと懸命になる。これは、仲間内での上下争いの形式になっているので出世に役に立つと考えられている。一般に、意見があるということは、恐ろしいことであると考えられている。「あいつは、何をするか判らない」からである。意見がなくて、何かにつけ「どうしたらよいのか」と尋ねてくる指導者は「あの人は、民主的で良い」と考えられている。こうした個人の考えが冴え渡らない環境を一刻も早く改めなくてはならない。 244 文字
IT革命と言語 寺嶋真一 2001/12/26
日本語を使ったIT革命は、意見交換ではなくて、意見を除外したところの情報交換である。論評抜きで、ただ事実だけを伝えることになる。個人的な「あるべき姿」を述べる余地はない。これで本当に意味があるのか。革命の中での使用言語を問題にすべきである。 120 文字