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ムネオとマキコ  寺嶋真一    2002/03/02

 

現在、鈴木議員への追求が激しい。一時の田中議員と入れ替わり、彼も大変なことである。鈴木議員も「身から出た錆」の面はあるが、当議員の中東、アフリカ、ロシアに関し、外交的、人道的な功績は他議員の比ではない。田中議員は論外であって、北方工事の入札に関しては、入札当事者は外務省であり、彼女はその長である。また、議員同様、外務省の事務処理の責任者が「やらせ」として叱責されるべきである。仮に鈴木議員が退いたとしても、外務省は生き残り、集団的組織であるがゆえに「性質が悪く」まさに陋習の塊である。今、問題の入札経過の丸秘文書は共産党の郵便受に入れてあったそうだが、外務省の反主流派の職員が入れたとすれば規律の乱れ・自浄作用なしと言うしかない。

外務省自体を浄化すべきであり、役人の頭の構造改革を徹底すべきである。証人喚問は、外務省職員も行うべき。第一の犯罪者、悪いのは当事者の外務省・その責任者なのである。外交上、また発展途上国においても、鈴木議員のあのバイタリティは今必要とされる面がある。また、川口大臣は、「首相から言われて早急に処理」とよく言われるが、首相の手足となって逸脱が無いと見受けられる。前任者の自主独立性には目を蔽うものがあった。指名を受けた彼女が首相を批判するに至っては論外である。何よりも辞任が最初にあってしかるべきなのである。

568 文字

 

三流政治の源 寺嶋真一    2002/03/01

 

個人個人で話の筋は違っている。だから、個人を選出する事は、個人意見を選ぶことになる。ところが、わが国においては、個人を選んでパワー (権力) を与えることが有権者の間に理解されていない。外務省におけるムネオ・マキコの問題も、ここから出発している。没個性主義の民は、この方法が実行出来ない。個人主義が理解されていないので、衆愚政治の域を脱することができない。これがわが国の三流政治の源である。

193 文字

 

政権交代のこと   寺嶋真一    2002/02/25

 

小泉内閣の人気低下に伴って、野党は、俄然、政権奪取に色めきだっている。日本人の政権交代など、これまで同様の古びた因習の繰り返しに過ぎない。議員達には信念・世界観による結束ができない。哲学なきところに行き所なし。各政党の協力も上辺だけのもの。後はケチの付け合いである。掴み所なき人間の全ての動きは御都合主義による。ケチなど幾らでも付く。限りなく付けることができる。政権は、何回切り倒しても同じ芽が生えてくるだけの事である。議員達は、離散集合をこととする。日本人には、じっくりと政権を育てる気持ちなど更にない。

253 文字

 

三流政治との決別  寺嶋真一    2002/02/24

 

田中真紀子氏は、外務大臣としての外交手腕は無かったが、有権者の大半が彼女を支持していた。それには、彼女の不満が共感を呼ぶ時代背景があった。自民党を倒しても政治は変わらない。ここまで日本をだめにした自民党の古い政治家に責任はない。責任は、これを選んだ民にある。またもや一億総懺悔である。こう言う話は、必ずうやむやになる。日本的改革として、政治家の入れ替えが毎度繰り返されていることでも判る。

個人の哲学を一致させることなく、野党が結束するなど意味も無い。日本のために、議員が結束できるのは偏に個人個人の政治哲学の一致による。これまでの序列による協力を終わらせて下さい。自民党の古い政治家から日本の政治を取り上げることよりも、新しい議員が、新しいビジョンを掲げて有権者・無党派層の賛同を得る事の方が先である。個人主義の無いところに真の民主主義はない。三流政治と共に日本国民が潰れるのはごめんだ!

394 文字

 

アメリカの決意 寺嶋真一さん 公務員 2002221 投稿

 

ブッシュ米大統領は、219日衆参両院議員を前にして演説した。対中関係については「中国は、米国が法の支配、良心と宗教の自由、全ての生命の権利と尊厳などの普遍的な価値の代弁者であることを知るであろう」と決意の程を示した。「押してだめなら、引いてみな」である。その手段はいろいろと考えられる。だが、その目的「あるべき姿」を変えることはできない。170 文字

 

時代遅れの原因              寺嶋真一    2002/02/20

 

わが国においては、今でも「何が何でも、、、、」の恣意的な思いが事を成功させるのに重視されている。それと同時に、理性判断 (rational judgment) が大切であるとは考えられていない。英米は、理性判断を頼りにして、この地球を英米の世とした。英語の習得は、我々の理性判断の獲得に役立つ。英米の世においては、辺境に住むゲリラの首領も英語で話す。だが、日本の首相は英語で話さない。これでは、時代に追いついて行けない。

207 文字

 

自民党と自由党  寺嶋真一    2002/02/20

 

自民党は人気がある。自由党は人気が無い。党首の小沢一郎氏が、もし救国の政治家であらんと欲するならば、その人気のない原因を自らの手で明らかにする必要がある。原因が明らかになれば、現状を打破する策も考えられる。この原因究明を放置しておくならば、全てが同じ穴に住むムジナであったことになる。

142 文字

 

役に立つ学校と、そうでない学校 寺嶋真一さん 公務員 2002217 投稿

 

小学校の学級崩壊は、日本人にとって困ることである。もともと社会的な機能を果たしていたからである。だが、大学の教養部の崩壊は、日本人社会に何ら悪影響を齎さない。もともと機能を果たしていなかったからである。日本人に、英米流の高等教育が成立たないことは、これで証明されている。わが国で行なわれている英語教育は、どちらかといえば国語教育の方に近い。授業は英文和訳が主であり、与えられた英文を見て日本文を作り出す作業である。これは、ちょうど、富士の高嶺を見て日本語で歌を詠むようなものである。これでは、日本語は上達しても、外国語の習得の能率は上がらない。一個人が国籍で格付けされることも情けないことであるが、使用言語により思考能力を定められるのも情けないことである。群馬県教育委員会は、英語教育に重点をおいた県立の中高一貫校を04年度に開校する方針を明らかにした。この試みが、わが国民に国際性を持たせる第一歩となることを期待してやまない。414 文字

 

昔の日本            寺嶋真一さん 公務員 2002211 投稿

 

自衛隊の海外派遣が本当に必要だと政府が判断するなら、憲法判断をきちんと示した上で、『米国との運命共同体の中で生きていく以外にない。だから米国の戦争でも参加する』と言えば、賛否は別として筋道は通る。我々は、英米と同じ法と秩序の世界に生活していることになる。だけど、政府はそれとも違うと言う。この前の湾岸戦争は体裁が悪かったから、今度は体裁を付けようということだけだ。これでは、未だに見栄と外聞の世界に生きているだけである。明確な憲法判断が我々には必要で、タリバンの消滅とは直接関係がない。 243 文字

 

新しい世界        寺嶋真一    2002/02/08

 

小泉首相の支持率が低下しましたが、初めからこうなる事は分かっていたはず。小泉さんが、声を張り上げても、言霊の威力は表れません。戦後政党という50年もかけて出来あがった新たな装いの序列システムを壊す事は無理です。「政官財の癒着」は、親密な縦の関係として日本の隅々まで張り巡らせています。

外務省の人も、雪印の人も、古式床しく序列作法に従って、序列の為に全員が討ち死にしたのです。今、流行の英米流の善悪の判断とは、別次元の判断です。浪花節ともよく調和する日本人お馴染みの世界です。

世の中が、ガラガラ変化しているのに、今だに序列制度に頼ってやっていけると思っている人の、あまりの多さに絶望します。その不自由さが、日本を引きずり落としているのだと、気がついて欲しいです。

今、人々が、意識していなくても求めているのは「新しい世界」なのです。今の政党のままで”手直し”によりどうにか成る程、原因は表面的なものではないのです。小泉さんは、小さな小競り合いにドンドン消耗して、今だ先が見えないようです。いよいよ時代がニュー・リーダーを必要としています。

467 文字

 


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