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またもや政権交代 寺嶋真一    2002/06/09  

 

フジ・テレビの報道2001年では、小沢一郎も鳩山由紀夫も政権交代の話に花を咲かせていた。わが国においては、政権のたらい回しばかりが激しすぎる。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるということか。忙しいばかりで、政治の能率があがらない。物の哀れということか。トマホークのように、はっきりとした目標を設定した上での政権の樹立を望む。

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個人は全体のために           寺嶋真一    2002/06/01

 

529日、防衛庁リスト問題で中谷長官が「本当に個人かな」と述べ、組織的な関与を必ずしも否定できないとの見解を示した。

わが国においては、個人の考えは手厚く保護されているのか、それとも、個人は序列全体のために犠牲にされているのか、一体どちらであろうか。とくと、見極める必要がある。

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謝罪のこと           寺嶋真一    2002/05/23  

 

説明責任を果たすとは、自分の正しさを説明する事である。基準があれば、それに自己の行為が合っているかどうかで正しさは決まる。だが、基準がなければ、正しさも証明できない。日本人には、「あるべき姿」の考え・即ち基準が無いから、説明もただことの成り行きを述べるだけになる。こうした「今ある姿」ばかりの陳述では、幾らやっても正否の結論には達しない。だから、幾ら待っても、日本人の口からは謝罪の言葉など出るはずも無い。雄鶏に卵を期待するようなものか。 

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時代に流される風潮           寺嶋真一    2002/05/23

 

 中国外務省は、5月22日夜、「中国側は国内法、国際慣例、人道的見地から瀋陽の日本総領事館に突入しようとした5人について妥当な処理を行った」との談話を発表し、5人の出国を公式に確認した。中国は5人の扱いについて「中国の主権の範囲内」と強調し、日本の関与を最後まで拒否した。現実肯定主義の日本は、これもまた容認せざるを得ないであろう。日本人の最大の関心事は、当面の時代の流れをどのように泳ぎきるかにあるらしい。

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日本外交のこと  寺嶋真一    2002/05/22

 

中国の瀋陽総領事館事件で、日本国政府は5月20日、5人の身元や亡命の意思を、出国前に日本政府が確認することを一方的に事実上断念し、早期出国を優先させる方針を固めた。「人権を考えれば、中国独自の判断で構わないから早く出国させてほしい」との我が国内の声を考慮して、中国側は「5人の処遇は純粋に中国の主権の問題」との判断を押し立てて、今後も、わが国に陳謝要求の撤回をするよう強く求めて来るものと考えられる。日本人は、中国の「今ある姿」を勝手に解釈し、それに満足して一人芝居をしているのではないか。とても、相手と交渉をしているとは思えない。歌詠みとは、兎角そうしたものである。

日本人は気が短く見える。現実の中だけに於いて問題を解決しなければならないと信じていて、これが焦燥の種になっているからである。未来をも含めて物事の解決を図るやり方を身に付ければ、拙い身のこなしも少なくなるに違いない。

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謝謝か再見か       寺嶋真一    2002/05/19

 

中国・瀋陽の日本総領事館事件直後に副領事が中国側にかけた電話について中国側が「事件は落着した。感謝するという内容の電話だった」としていることに対し、政府首脳は5月17日、「(日本側が)謝辞を述べた事実はない。謝謝とは言っていない。再見と言った」と反論した。

 

個人の仕草やら片言から、当人の意思を勝手に想像するのは、昔風の考え方である。奥ゆかしき事限りなし。問題の根元は、当初より、わが国の首相の意思も、大使の意思も、総領事の意思も明確に表明されていなかったことである。常日頃、今回のような事件は責任者の頭にはなかったに違いない。意思がなくては、その目的に添った行為など何人にとっても可能とはならない。

 

はたして再発防止の意思があるのやら無いのやら、それも定かではない。信念がなければ、不真面目な人 (物事を真面目に考えない人) の作った再発防止策となる。神の意思があるのでもなく、人・個人に意思があるのでもなく、行方も知れぬ改革の道である。果たして我々の行く手には、他民族も羨むような結構な国が待ち受けているであろうか。意思 (will) の内容は未来形で綴らなくてはならない。意思のない国は、未来のない国、すなわち夢のない国である。英米の世には相応しくない国である。

528 文字

 

 

在中国日本総領事館事件の問題点   寺嶋真一    2002/05/17

 

この問題は、どんなに大勢の難民希望者が北朝鮮にいるかの問題ではない。中国領土に居る人間と、日本領土にいる人間との間には、法的取扱いに違いがあるかどうかの問題である。日本領土から5人が拉致されたという事実を確認し、かつ現実肯定主義を適用するのか、あくまで我が国民が理想を求めて、この際、心を入れ直して、今までの現実肯定の態度を改めるかの問題である。

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日本人の哲学      寺嶋真一    2002/05/15

 

中国・瀋陽の日本総領事館へ駆け込む北朝鮮の亡命者5人と、それに急いで駆け寄るでもなく、のこのこ歩いてきて、そばで漫然とその様子を眺めている領事館職員。万事「我、関せず」と言うのであろうか。これらの衝撃的な映像を先日のニュースで見て唖然としました。これらの恥ずかしい映像が全世界に流れた以上、世界中が注視しています。「国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。」という我らの気持ちを逆なでする行為でしかない。政治指導者に哲学を学んでもらうか、哲学者を指導者に選ぶしか、国家はその目標を達成することはできない。

英米では、博士 (doctor) といえば、言わずと知れた哲学博士 (Doctor of Philosophy: Ph. D.) のことである。だが、わが国には、医学博士、理学博士など沢山居るが、肝心の(哲学)博士が居ない。居ても極めて稀である。外国人もPh. D.の学位を取ろうとして我が国を目指してくるが、この国にあるものは医学博士とか、理学博士のようなチマチマしたものばかりで、真の(哲学)博士にはなれない。これらの称号では、国際的に通用しないので、日本の博士号をPh. D.とわざと英訳して、送り出すことにしている。哲学がなければ、所詮、学問自体も成立たないと、この国の学者達は考えていないのであろうか。

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あたまの混乱       寺嶋真一    2002/05/15

 

外務省改革提言は、大使どうしで閣下と呼ぶのはやめようとか、国費で留学した官僚が遊びほうけて卒業に必要な単位がとれないとか。外務官僚は、バカ殿そのものである。それでも林貞行、柳井俊二、川島裕のOB9700万円という莫大な退職金をせしめた。我が国民が永年育てた日本のノーメンクラツーラ(特権階級)。我が国民にも、官僚にも常識というものは通用しない。 こうした頭をしていて「国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。」と言うのは、一体どういうものの考え方に基いているのか。

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外務省のこと   寺嶋真一    2002/05/15

 

中国・瀋陽の日本総領事館へ駆け込む北朝鮮の亡命者5人と、それを領事館の中まで侵入して連れ戻そうとする中国武装警官。そして、それに対して急いで駆け寄るでもなく、のこのこ歩いてきて、そばで漫然とその様子を眺めている領事館職員。万事「我、関せず」と言うのであろうか。これらの衝撃的な映像を先日のニュースで見て唖然とすると同時に、猛烈に怒りが込み上げてきました。これらの恥ずかしい映像が全世界に流れた以上、日本がこの件に関し、主権国家として毅然とした態度が取れるかどうか世界中が注視しています。「国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。」という我らの努力を逆なでする行為でしかない。このような何事も事なかれ主義の外務官僚の姿勢、並びに国の主権を守ることと、国民の生命、財産を守ることに関する職員への教育が外務省ではどのようになされているのか。徹底的に追求してもらいたい。 

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