寺嶋眞一の意見 30
野中広務元幹事長の燃焼 寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2003/09/10
野中広務元幹事長(77)=衆院京都4区、当選7回=が今期限りでの政界引退を表明、「私の情熱と志を小泉政治を否定する闘いに燃焼し尽くしたい」とも言った。 彼の主張は、野党に歓迎されるのか。有権者に歓迎されるのか。恣意によるものか。所詮、コッブの中の嵐か。偉大な政治家の出現を望む。138文字
嫌気がさす議論 寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2003/08/30
この国には、相手の発言の筋を掴もうと聞き耳を立てていない人が多い。「そういう言い方をすれば、こうこうと受け取られる」とかいいつつ、相手の話の筋が掴めなくても一向に気に掛けることがない。相手の言葉をより適切な言葉で表現して、世界観の違いを明確化することの手助けになることは望まない。討論なのであるから、討つのであろう。いわゆる局地戦が盛んである。それは「相手の頭が悪いからだ」と考えているのかもしれない。相手の頭の悪いことは、相対的に見て自分が上位ということになり、自分の気分・雰囲気を良くすることにちがいない。良さを競うというよりも、相手の消滅を願うのであるから、世界観の選択肢を増やすという議論の利点はえられない。そばで聞いている人は嫌気がさす。324文字
人間教育について 寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2003/08/18
意思の自由は、尊重されなくてはならない。だが、恣意 (私意・我儘・身勝手) の自由は、排除しなければならない。
日本人には、意思がなくて恣意がある。 それで、戦後の自由は、意思の自由にならずして、恣意の自由と間違って受け取られた。
明らかに、自由の履き違えである。
わが国では、恣意を押さえ込むために昔から序列作法を使って来た。 礼儀 (序列作法) 正しい日本人の育成である。その手段は、序列修行・滅私奉公による。
戦後は、序列修行もおおっぴらには行われなくなった。 それで、わが国での人間教育は大道を失った。昔ながらの序列人間にも戻らないが、さりとて、理性的な人間になることもない。
我々は、序列判断を理性判断に切り替える必要がある。 英語を通して、英米文化を学び、理性的な人間になることが必要である。そうすれば、国際社会の指導者になれる。358文字
英米制度の難しさ 寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2003/08/18
日本人にとって英米流の政治制度を学ぶことは、大変苦労の要ることである。 個人は、意思 (will) を働かせて、応答 (response) を出す。そのために、責任 (responsibility) は必要である。責任とは、応答可能性 (respons-ibil-ity) のことである。 無責任 (irresponsible) であれば、有罪(guilty) となる。
日本人の場合には、意思がなくても号令 (command) が出る。彼は、その当番 (on duty) である。 恣意 (self-will) による号令であろう。意味もなければ誤りもない。 だから、結果に個人的責任は取れない。 この国がひっくり返ってさえも、責任者はでなかった。
英米人の考えなら、この国から戦犯は出る。全て、この世は無責任とはならない。338文字
世は無責任時代 寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2003/08/18
責任とは、人が為すべき務めとして、その人が自ら引き受けなければならないものである。だが、日本人には意思がない。それで、指導者の意思決定が疎かになる。意思のあるところに、道が開ける。意思がなくては、問題解決ができない。だがしかし、意思がないのであるから、無責任について非難を躊躇せざるを得ない。どうしても責任者を探し出すということにでもなれば、アニマルの虐待のようなものになる。全ての人間がこうした性質を備えているのだから、国がひっくりかえっても、責任者は出ない。とかく、この世は無責任。243文字
チャーチルの手紙 寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2003/08/12
昭和16(1941)年4月12日、松岡外相に宛てたチャーチル英首相(外相代理)の手紙には、八項目の疑問文が書いてある。その第(八)は、 1941年には米國の鉄鋼生産は7500万トンである。英國では、約1250万トンであるから、合計すると大体9000万トンになるのは本当のことであるか。ドイツが敗北すれば、日本の鉄鋼生産700万トンは、日本単独の戰爭の爲には足りないのではないか、である。当時わが国の鉄の生産は、アメリカの10分の1もなかった。それでも、戦争した。それで、鉄の嵐が吹きすさんだ。弾丸を節約するばかりでは、戦には勝てなかった。日本人は、苦労のための苦労をした。
英米人は、理性判断により、この世界を支配した。日本人は、この理性判断の強みを信じることができない。ことの成否は、気合の有無 (精神論) によると考えている。日本語には、未来形がない。だから、未来構文の内容は成り立たず、筋書きの精査は不可能である。日本人の未来に関する発言は、小言、片言、独り言のようなものになる。意味もなければ、誤りもない。日本人は、英米との戦いで、気合負けはしていなかった。だが、戦いには敗れた。
現在の地球は、英米の世である。現実を何よりも重視する日本人に、現実支配ができないことは、至極残念なことである。545文字
国際化の意味 寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2003/08/03
日本も異質、米国も異質。米国の異質は、其の他大勢の異質を抜け出して、一国覇権主義を成し遂げた。米国の異質は、世界統一可能な異質。日本の異質は、統一不可能な異質。なぜ、日本の異質ばかりが取り上げられるかといえば、今の地球は英米の世であるからだ。これが、国際化の意味である。どこの国にも通貨はあるが、それを米ドル基準で測るようなものであろう。 169文字
日本人の悩み 寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2003/07/30
「あるべき姿」と「今ある姿」を比較すれば、現実批判は可能になる。「あるべき姿」は、未来構文の内容である。未来形は、英語にあって日本語にはない。
現実批判があれば、その改善は要求できる。批判がなければ、現実に関する発言は趣味の問題である。歌詠みのようなものか。
「上と見るか、下と見るか」の上下判断 (序列判断) を絶えず要請される日本人社会においては、向上心の芽生えは避けられない。だから、日本人は指導者になりたい。だが、指導性は発揮できない。これが、日本人の悩みである。 232文字
最後の決戦 寺嶋眞一 静岡 無職 2003/07/21
金正日総書記が最近、「我々はいつか一度は米国のやつらと最後の決戦を繰り広げるであろう。敵の銃には大砲で、強硬には超強硬で対抗するのが私の戦争観である」と述べたことが紹介された。
彼が、かつての東条のようにならないことを祈る。暴挙で迷惑するのは、いつも人民である。 130文字
郵政民営化めぐり 寺嶋眞一 静岡 無職 2003/07/16
小泉首相が掲げる政権公約(マニフェスト)の柱と位置づける郵政民営化を巡り、自民党内の反発が強まっている。
持論の郵政民営化に反発する橋本派の運営幹事会は総裁選で対抗馬を立てるべきだ。小泉首相を総裁にしなければ良い。
そうでなくては、個人主義に基づいた民主主義はなりたたない。複数の選択肢と自由な議論は常に必要。
くれぐれも、ご唱和の自民党にならないことを祈る。177文字