寺嶋眞一の意見 38
□寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2005/05/29 10:08
中国からの干渉
中国は、領土問題や靖国神社参拝、歴史教科書,国連常任理事国入りなどいろいろ言ってきています。
靖国・教科書の問題は、我が国の伝統の問題でもなければ、平和の問題でもない。ましてや、中国の問題でもない。
A級戦犯に就いての首相の見解はどのようなものか。尊敬するか、批判するか。
歴史に関する見解が明らかにならなければ、未来に向けた我が国の建設の道も開けない。
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□寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2005/05/24 04:56
中国人と日本人
中国の歴史を研究した貝塚茂樹は、昭和四十六年二月に中国人について次のように述べている。
とにかく、中国とつきあうには、主張するにしても、一度や二度主張したくらいではいけない。向うは同じことを何十ぺんもくりかえしてきますよ。百家争鳴のあとの北京飯店での批判会のようにね。批判する方も批判される方も同じことをくりかえしている。なかなか自己批判しない。北京に交渉にいったらむこうは同じことをくりかえしますよ。だからこっちも同じことをくりかえすことです。一度や二度で主張をやめたら、本当にそう思っていないのではないか、と中国人に思われてしまう。だから、最後まで同じことをいうべきです。十回でも、二十回でも、三十回でも。
中国人は、「和をもって貴きとなす」の教えだけの日本人には、対処できないということであろう。
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□寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2005/05/13 11:29
民主教育のすすめ
小学校の学級会で、先生からよく言われる言葉が「自分の言葉で説明しなさい。」とか「自分で考えなさい。」などである。そして、意見で求められるのは、自分独自の観点からみているかということである。確かにその人独自の意見を言うことは立派であると思うが、考えるということ自体が難しい。それを全員に求めることは、全員の努力目標としてである。一方で、先生は「自分の意見を押し付けてはダメ。」というが、どんなに良い意見でも結局それを受け入れるかどうかは自分次第ということで、まさに個人主義の教育である。
社会の意思が決定されなければ、何の変化も起こらない。だから、どんな意見も垂れ流しにされるだけで何の変化も生み出さないことになる。意思のあるところに方法がある。(Where there’s a will, there’s a way.) 意思がなければ政治も無為無策になる。だから、先生が求めていることは、他者との関係を円滑にすすめられる社会建設であるはずだ。社会の意思決定には民主的に多数決を採用すれば、それが可能になる。そのためにも、政治指導者には強い意思が必要であり、個人の意見は政策の選択肢として出来るだけ多いほうが良い。
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□寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2005/04/21 20:08
世界のあるべき姿
日中首脳会談「実現」の見通しについて、町村外相は4月21日、「一連の破壊活動について一言言わざるを得ないが、いろいろな課題について率直に話をし、日中友好の大切さを両国首脳が強く確認することが一番の目的だ」と語った。
個人的なヒソヒソ話にならぬように、この際首相は、この世の「あるべき姿」を世界に公表すべきだ。そうすれば、我が国は、国際的な信頼を手にすることができる。さもないと、この種の混乱は、東アジアでいつまでも続く。この世の「あるべき姿」を世界に公表できれば、我が国は、国連の常任理事国に入る資格があるとも認められよう。
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□寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2005/04/03 09:32
未来の情報大国
最近では国際交流が盛んになって、交流する国の数が多いだけお目にかかる外国語の数も増えている。私は、国立大学に教授として勤務して、時間の浪費と考えられることがらがいろいろあったが、その一つの作業が英語の日本語訳である。
英語を使えば、数多くの外国語を修得しなくても一つの言葉で足りる便利さがある。
だが、役所では英語が通じない。必ず英文の書類には、日本語訳をつけるように要求される。学問とは関係ない事柄であるが、役所は、その訳文を必要とし、役人はその訳をしない。それを学者自身がやるはめになる。外国から品物を買った場合の往復文書の訳。外国の学会から招待を受けた場合の招待状とその逆の場合の訳。論文捏造の疑惑を解くためには、裁判所に英論文の内容の日本語訳までも求められる。こうした訳文に時間が食われてしまう。英語の理解は、今なおその他の外国語と同じく、専門的な知識であるとの考えからであろう。テレビに限らず、英語の内容を日本語で解説して権威ぶる人も多いが、情報の風通しの悪い環境がそれを成り立たせているのである。英語を第二の公用語として、有識者・知識人に英語で考える力をつけさせる必要がある。そしたら、英語圏との間に特別な情報解説者をおく必要もなく、この国も情報大国として様変わりすることであろう。
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□寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2005/01/24 06:00
迷走する日本人
どこまで行っても行き着くことのない理想と、厳然として存在する現実の差のどこで折り合いをつけるかが英米人の日々の苦労である。自己の理想をはっきりさせることもなく、ただ現実の話にばかりに専念するのが日本人である。だから、日本人の行為は現実の中で迷走する。
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□寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2005/01/18 12:21
郵政民営化
「総論賛成、各論反対」ということであれば、総論が目的で各論は手段である。 総論の賛成者の中から、各論賛成の得られる人物を選挙により選出しなければならない。 小泉首相は、そのようなルールにより選ばれた人である。 全ての有権者は、そのことを深く理解しなければならない。 そうでなければ、選挙戦は形骸化する。空騒ぎとなる。
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□寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2005/01/17 12:42
阪神淡路大震災
阪神淡路大震災で尊い命を失った犠牲者の教訓を無にしてはならない。放送は、あの犠牲からどれだけのことを学び得たかに焦点を当てなくてはならない。神戸市がどのように後顧の憂いを残さぬ堅固な防災都市に生まれ変わることができたかをはっきりと示すことが生き残った者の責務である。
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□寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2004/12/15 06:55
日本語と教育改革
ゆとりの教育は、取りやめになる。学力低下をきたすから。 日本の政治は、現実の世界を常に迷走している。「今ある姿」対「今ある姿」の比較は、横並びの比較である。 そこでは、格差の検出と序列順位の争いが起こる。序列順位のことで頭が一杯になっていると、どんぐりの背比べの状態を脱することが難しい。 日本語が、現実肯定主義の根源をなしている。日本語には、現実構文しかない。英語には、未来構文がある。 未来構文の内容である「あるべき姿」がなければ、改革ははかどらない。
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□寺嶋眞一 静岡 無職 60才代 2004/11/07 06:11
公用語のこと
日本語には、時制がない。未来構文がなく、その内容もない。だから、日本人は、この世のことを絶対化する。現実構文の内容を絶対化する。山本七平は、<ある異常体験者の偏見>の中で、「日本軍が勝ったとなればこれを絶対化し、ナチスがフランスを制圧したとなればこれを絶対化し、スターリンがベルリンを落としたとなればこれを絶対化し、マッカーサーが日本軍を破ったとなればこれを絶対化し、毛沢東が大陸を制圧したとなればこれを絶対化し、林彪が権力闘争に勝ったとなれば『毛語録』を絶対化し、、、、、、等々々。常に『勝った者、または勝ったと見なされたもの』を絶対化し続けてきた―――と言う点で、まことに一貫しているといえる。」と述べている。
英語には、時制がある。未来構文があり、その内容がある。だから、英米人は、個人の意思(will)も神の意思も受け入れることができる。英米人は来世のことを絶対化する。彼らの信条は個人主義により護られている。たとえ未来に楽園があるという話であっても、現実を基準にとって、未来を否定することは難しい。これが彼らの考え方である。わが国の有識者・知識人は、英語による考え方をも理解する必要がある。そうでなければ、この英米の世において、日本人には常識がないと見なされる。わが国の公用語は、英語と日本語の二本立てにすることが望ましい。
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